2008/10/21

U MINGALARのつぶやき せれくしょん

西田敦(在日ビルマ難民たすけあいの会顧問)

「在日ビルマ難民たすけあいの会」の顧問である西田敦先生(ウ・ミンガラー)の運営されるブログ「U MINGALARのつぶやき」(http://nmingalar.blogspot.com)には、2008年5月18日の開設以来一日も休むことなく、ビルマ難民支援と入管面会活動に日々駆け回るウ・ミンガラーの思いが綴られてきました。日本の難民制度の問題点、ビルマ民主化運動への批評、ご自身の回想、時事問題への応答などさまざまなトピックにあふれたこのブログから、「たすけあいの会」にまつわる記事を精選してここに掲載します。

《西田先生の経歴》 1928年生まれ。1951年:ライオン油脂株式会社入社、1981年:消費生活アドバイザー1期生、1988年:ライオン株式会社退職(取締役待遇広報部長)、同年:日本食品洗浄剤衛生協会(専務理事)、1995年:チェリービルマ語教室1期生、1996年:ミンガラ日本語教室設立、現在に至る。1998年:ミンガラネットワーク設立、現在に至る。2008年:在日ビルマ難民たすけあいの会顧問。


(5)新鮮な「たすけあい」の発想(08/05/20)
私たちの会の名前は「在日ビルマ難民たすけあいの会」という。私はこの名前が大好きだ。特に「たすけあい」という言葉が新鮮だ。今日新聞で「難民を助ける会」というNGOがビルマで活動していることを知った。多くのボランティア団体はこのように「助ける会」であり、「助け合う会」というのは珍しい。このように命名したのは大瀧会長である。会長は、牛久の入管に収容されている難民申請者に対して、週3日、4日と面会活動を続け、彼らを支援して来た経験から、助け合う組織が必要と考え、この会を発足させた。すなわち、支援者だけに頼らずに、難民申請者自らが互助会的な組織を作り、仮放免の保証金や病気などの不慮の事故に対応できるように、皆で力を合わそうというもの。その恩恵は他人だけでなく、参加している自分にも及ぶという発想。この会が益々発展することを望む。

(8)欲しいなあ ビルマ語のパンフ(08/05/22))
「在日ビルマ難民たすけあいの会」では、いち早く日本語のパンフレットを作った。A-4判を3つ折にした瀟洒なパンフであるが、中身はとても濃い。こんなに素晴らしいパンフを素早く作るなんて、メンバーの力は大したものだ。私は早速このパンフに私の挨拶状をつけて約50人の日本人友人に寄付金お願いの手紙を出し、同時にサイクロン被災者救援の寄付も併せてお願いした。その反応はすこぶる良好。大勢の友人から多額のご寄付を頂いたので、ここに皆様のご厚意に感謝申し上げる。ところで私は大勢のビルマ人とも接触しているので、ビルマ人に理解してもらえるようなビルマ語のパンフがぜひ欲しい。ビルマ人メンバーだって同じ思いだろう。どなたか早急にお願いできないかしら。

(9)大瀧さんと面会のバトンタッチ(08/05/23)
茨城県牛久市に東日本入国管理センターという外国人収容施設がある。有名な牛久観音のすぐそばだ。私は2006年9月から2007年11月までの1年2ヶ月の間、毎週訪問して難民申請中のビルマ人女性に面会、支援を続けて来た。朝7時前に家を出て、津田沼、船橋、柏、牛久と電車を乗り継ぎ、牛久からはタクシーで入管まで行く。一日仕事であり、往復の交通費+昼食代で約1万円弱。これを60週続けたことになる。2007年11月に最後の一人Tさんが出所して、女性ビルマ人は誰もいなくなり、現在は品川入管に鞍替えしている。ところが今日、知人のビルマ人から品川入管にいたAさんが牛久入管に移送されたとの情報、私はそんなことはないものと思い込んでいたから愕然とした。私は品川入管で彼女と毎週会っていたのだ。幸い当会会長の大瀧さんは、毎週2回牛久入管に顔を出しておられるので面会のバトンタッチをお願いした。

(11)同感、勇気ある大瀧会長の発言(08/05/25)
今日は私たちグループの定例役員会、ミンガラ日本語教室の授業に出席してから、2時に巣鴨の大滝邸に行く。今日の会合では、私が発言すべきか否かと迷っていたことを大瀧会長がずばり言ってくれた。会長の発言要旨は、「サイクロン被害救済のための募金活動が大成功であった。皆さんご苦労様。しかしこれからは、本来の難民(申請者)たすけあいの活動に移ろう。ビルマ語のパンフや申請書など、遅れている書類の作成を急ぐように」と力説された。みんなが乗り気になっている街頭募金を打ち切ろうとはなかなか言いだせないことだ。事実、寸前には「次回の街頭募金は銀座で」などの発言が相次いでいたのだから。たまたまこの日はヤンゴンで70カ国の代表を交えた「ミャンマー支援会議」が開催され、政府間による支援策が討議されていた。サイクロン救援募金活動を中止する一つのタイミングであったかもしれない。

(12)来年春には500万円の目標達成?(08/05/26)
当会メンバーは多士済々、私たちが自慢する日本語パンフレットは、ご存じ熊切副会長の力作。このパンフレットには大きく「基金目標500万円!」と書かれている。この数値は大瀧会長が願望する数値であろう。これを達成するには、あと250万円ほどが必要であるが、どうしたらよいか? 私の頭の中での構想は以下のとおり。一人当たり千円ずつ12ヶ月集めると1万2千円で、もし会員が100人いれば120万円、200人いれば240万円集る。1年後に240万円集まれば目標の500万円がほぼ達成できる。よ~し会員を200人に増やそうではないか? 最近4年間の難民申請ビルマ人は全国で1500人、ということは現在約1500人弱の対象者がいるのだ。この中から200人の会員を集めることはそれほど難しくはないのでは。ビルマ語関係のパンフは多士済々の一人アウンリー副会長が作ってくれるそうだ。楽しみだ。

(13)結構難しい支援候補者選び(08/05/27)
一昨日の役員会でMTさんにささやかではあるが基金から支援金をお渡しできた。支援金贈呈の記念すべき第1号であり、同氏からは流暢な日本語で丁重な感謝のご挨拶をいただいた。私たち全員拍手で喜びを分かち合ったが、まことにほのぼのとした情景であった。今後ともこのような雰囲気で、贈呈式が行われれば会設立の意義が広く世間に認められだろう。なお、これから準備しておかなければならないのが、今後の候補者の「適正な選考」であろう。一口に「適正な選考」といっても、全員が納得できる方法というものはありえない。今後、候補者を選考する際に万一揉めたら、支援を受けるほうにもプライドがあることを充分理解してあげねばならないだろう。「たすけあいの会」が、いつの間にか別の会に変身する恐れすらあり、私自身も充分留意せねばならない問題のようだ。

(15)女性にも活躍の場を(08/05/28)
最近女性の社会進出がいろんな場面で叫ばれているが、総体的に日本は遅れている。アメリカではヒラリー女史が、ビルマではスーチー女史が頑張っているが、もし日本で小渕(お嬢さんのほう)総理や小池総理が出現すれば、すごく面白い社会になるだろう。もっとも我が家ではだいぶ前から女性総理大臣が睨みを利かせている。ところで「在日ビルマ難民たすけあいの会」でも、会長は女性、すごく頑張っている。でも女性役員の数が少なくないかしら? 何回かの会議に出席しているが、どうも女性の声が小さいような気がする。難民申請者1500人の男女比は分からないが、女性は3割ぐらい占めているのでは?とすると6-7人の女性役員が欲しいところ。先日アウンリー副会長が述べた4つのグループを作るときは、ぜひ女性に活躍の場を与えて欲しい。我が家でもなんとなくうまくいってるのだから。

(24)やったぁ 支援金が無事届いた(08/06/25)
私たちの「在日ビルマ難民たすけあいの会」では、5月2・3日のビルマデルタ地帯でのサイクロン被災者支援金をいろんな方法で集めた。そして、その第一陣として70万円をビルマの著名な俳優であり、慈善家でもあるチョートゥー氏のルートで送った。ビルマ関係のインターネットでは、軍事政権やUSDA(軍政側の民衆団体)が横取りする旨の情報が多く報じられていた。戸惑った我々関係者は討議を重ね、結局軍政が一目おく上記ルートを選んだ。しかし正直なところ本当に被災者のもとに届くのか不安な気持ちが続いていた。ところが今朝、熊切副会長から無事到着との第一報が入った。それには感謝する旨のレターと、支援物資を配布している現場の写真が4枚添付されていた。まさに「やったぁ」といった感じ、担当したビルマ人委員のご努力に拍手を贈りたい。チョートゥーさん あなたは顔も心もハンサムだね。

(42)ビルマ人と日本人 会議は?(08/06/22)
今日は「在日ビルマ難民たすけあいの会」の役員会議の日、秋葉原の「ミンガラ日本語教室」を1時過ぎに抜け出して巣鴨にある大瀧会長のお宅を訪問、2、30人入れる大広間が会場だ。私は役員ではないが顧問の立場で出席。約20人がビルマ人で3人(大瀧会長、熊切副会長と私)が日本人、会議は日本語の上手なビルマ人が通訳してくれるのだが、議論が沸騰すると通訳までが熱中して自分の意見をビルマ語で滔々と。こうなると我々日本人にはチンプンカンプン。議事は規約の追加方法、基金の引き出し方法、支援金贈呈者決定方法、仮放免保証金の返済方法など結構重要な論議がなされたが、結論がはっきりしないものも多かった。今後は正副会長を中心とした幹部会議の開催、少人数グループによる分科会の結成、なお、ビルマ人は日本語が多少分かるので、日本語重視の会議など改善したい点が多い。

(44)大きな格差 出頭の有無(08/06/24)
明日は品川入管で難民申請しているビルマ人女性との面会日であり、いまいろいろ準備している。彼女らと面会していて、いつも思うことは、難民(申請)に関する情報・知識があまりにも少ないことだ。つくづく可哀想だと感じる。現在日本には千五百人以上のビルマ人難民申請者がいるのに、情報が流れていないようだ。彼女らは収容後に難民申請したのだが、なぜ収容される前に入管に出頭して申請しなかったのか。難民申請するということは、祖国と別れ、家族と別れるという人生の大転換であり、躊躇するのは分かるが、それにしても知らなさ過ぎる。最近、収容される前に(出来ればビザのあるうちに)難民申請した人の多くは、1年間の特定活動ビザを取得している。日本で生活する上で、ビザの有無による格差は大きい。我々の活動も、難民申請をしていないビルマ人に関係する情報を提供することが必要であろう。

(45)恥ずかしいなあ 表彰式の写真(08/06/25)
「在日ビルマ難民たすけあいの会」のホームページを覗くと、なんと私が大瀧会長から感謝状を頂いてる写真が目に飛び込んできた。内容は私の寄付金が会の基礎作りに貢献した旨の感謝状、なんとも面映い。実は私は1年以上も前から、困っている人に寄付したいと思っていて、対象をいろいろ探していた。もちろんできればビルマ関係が好ましいと考え、活躍されている某団体にと思ったこともあったが、踏ん切りがつかなかった。そうこうしてるうちに大瀧さんから「在日ビルマ難民たすけあいの会」の構想をお聞きして、これこそ私の念願の対象そのものであり、胸も大きく高鳴った。ビルマ関係であり、困っている人を助けることができるそのものずばりの対象、かつ私自身の目が届く最高の団体。もうすぐ80歳となるのでちょっと焦っていたのでこんなにハッピーなことはない。本会の大いなる成長を期待しつつ感謝、感謝。

(54)ユニークな 難民を支援する団体(08/07/04)
現在日本にいる難民(申請者)は圧倒的にビルマ人が多い。軍事政権が一般大衆に銃を向け、かつてはタイよりも栄えていた国を世界最貧国に陥れた罪は大きい。貧しく自由のない彼らが民主・経済大国の日本に安住の地を求めてやって来るのはやむをえない。しかし日本政府は彼らを追い出すことに専念している。世の中から「難民鎖国」と嘲笑されていても・・・・。この日本に数は少ないが、難民(申請者)を支援している団体、例えばUNHCR(国連難民高等弁務官駐日事務所)、RHQ(難民事業本部)、JAR(日本難民支援協会)、その他弁護士会や教会、ボランティア団体などがある。最近立ち上げた私たちの団体 BRSA(在日ビルマ難民たすけあいの会)もその一つ。この団体の特徴は、日本人とビルマ人難民(申請者)が協力し、かつ、ビルマ人難民(申請者)同士がお互いに助け合うというとてもユニークな団体だ。

(78)活発だったなあ 役員会(08/07/28)
昨日はBRSA(在日ビルマ難民たすけあいの会)の7月度定例役員会、いろいろ意見が続出し、ついには激論、一時はどうなるかと心配するほどだった。しかし大滝会長が丁寧に所信を説明し、熊切・アウンリー両副会長がそれぞれ丹念に補足説明を加え、結局最後は全員の賛同を得た。このようなすさまじい議論は、私にとって久し振りのことであり、一種の感動すら覚えた。問題点はやはり言葉の壁であり、また育った環境の違いも少しずつ明らかになってきた。例えば個人情報保護について、日本人は厳しく感じているが、ビルマ人はほとんど気にしていない。また日本人は性善説で事を運ぼうとするが、ビルマ人は否定的である。民主的な経済大国で育った日本人と、軍事政権の抑圧の下で育ったビルマ人、考え方がどうしても違う。今後も真剣に激論を重ねていけば、すばらしい会になるだろう。大いに期待している。

(81)個人情報 ルールを理解して!(08/07/31)
BRSA(在日ビルマ難民たすけあいの会)の運営に首を突っ込んでいると、個人情報の保護という問題にしばしばぶつかる。個人情報保護法が制定されたのが2005年4月、急に日本中が「個人情報保護」の掛け声の下、名簿の発行が止まり、葉書の文面を隠すシールが流行し、入院患者の名札が隠されるようになった。不便になった一面、個人の権利利益が保護されるようになった。似たルールににプライバシーの保護があるが、これは個人情報保護法と関係のない個人の権利利益に関するもので、従来どおり民法上の不法行為、刑法上の名誉毀損に該当する。一方、個人情報保護法のほうは、個人情報を5千件以上集めている事業者が対象であるが、それ以下の団体でも、「個人の人格尊重」という基本理念を尊重し、自主的に取り組むことが望ましいとしている。ここは日本、在日ビルマ人もルールを理解してね。

(83)BRSAよ 飛躍しよう(08/08/02)
私たちのグループBRSA(在日ビルマ難民たすけあいの会)が発足して4ヶ月が経過、まずは順調に活動を展開している。この団体は、日本人とビルマ人が相協力して難民(申請者)を助け合うというユニークな組織であり、その崇高な基本理念はみんなから高く評価されている。今後一段と飛躍するために、私は次のように考えている。①二つの国の人々が、協力して事業を進めるための相互信頼感の醸成 ②17人の役員の明確な分掌化 ③各専門委員会の立ち上げと真摯な討論 ④会員数の増加と全会員の把握(全会員が何らかの方法で参画する) ⑤活動の能率化(支援金徴収方法など) ⑥全会員宛の情報伝達方法 などなど。先日、難民不認定の通知書を貰ったビルマ人がいたが、その中に「BRSAに入会したとあるが、1会員として参加したに過ぎない」と書かれていたらしい。今後皆で力を合わせて頑張ろう!

(92)ビルマ人支援+会長支援(08/08/11)
BRSA(在日ビルマ難民たすけあいの会)は、山あり谷あり、しかし力強く発展している。会員各位、特に役員のご努力で、立派な団体に成長、8月8日に行われた炎天下の8888デモにも会員が積極的に参加するまでになった。このような行事に本来は私も参加すべきであるが、何しろ80歳の老人、健康面を考えると若いメンバーに頼るしかない。また、夜の会合にも不安があり、ここ5・6年はすべてお断りしている。幸い大瀧会長は取手在住にも関わらず、牛久に、巣鴨に、品川に、縦横に飛び回って、ビルマ人の支援に全力を尽くされている。困っているビルマ人から支援を頼まれたときは、誠心誠意話を聞き、的確に処理している。ビルマ人を常に信頼している会長の姿勢はまことに尊いものがあり、ビルマ人役員・会員は是非会長を今まで以上に支えて欲しい。そして在日ビルマ人諸団体の中で模範的な団体になろうョ。

(100)しっかり踏んで! 日本の大地(08/08/19)
今日はなんとなく嬉しい日。約4ヶ月間入管に収容されていたA君が仮放免になる日なのだ。私は保証人として彼の叔母さんと一緒に牛久入管を訪れると、玄関前でBRSAの大瀧会長が待ち受けていた。早速、私は2階の総務課で書類記入後、大瀧会長の運転で龍ヶ崎の常陽銀行に向かった。タクシーだと往復6千円かかるが、今日は大瀧会長のサービスなので、嬉しい。常陽銀行で仮放免の保証金30万円を支払い、再び牛久入管へ。総務課で銀行からの領収書と引き換えに保証金受領書をもらう。その後待合室で待つこと40分、A君が元気な姿を見せた。ここで叔母さんや大瀧さんと固い握手を済ませて記念撮影、これで今日の儀式は終わる。なお明日もA君と一緒に品川入管に行き、そこで始めて仮放免が正式に認可される。A君は成田空港で難民申請したので、日本の大地は始めてだ。しっかり踏んで欲しい!

(106)8月度役員会 BRSAよ加油!(08/08/25)
昨日は午前中ミンガラ日本語教室に顔を出し、日本に来たばかりで、日本語の分からない親子にアイウエオを教えた後、数人の生徒と雑談、1時10分に出発して巣鴨の大滝邸へ。そこでBRSAの十数人のメンバーと一緒に恒例の役員会に参加。主な議題は支援対象者への支援金支給方法、ささやかな予算の中から、希望者全員への仮放免保証金(30万円)の全額支援は無理ということは分かっているが、何とかして少しでも支援してあげたいという熱意から、実にいろいろな意見が出された。助けてあげたいが予算不足という現実に会長の顔には苦悩の色も。日本人とビルマ人、言葉の通じないもどかしさも双方に見られたが、こういう議論を続けることで、この会は発展していくだろう。折りしも昨晩は北京オリンピックの閉会式、確かに中国のオリンピック運営はすばらしい。比べることは無理としても、BRSAよ 加油!

(116)品川入管でミンガラバー(08/09/04)
私は、入管に収容されているビルマ人への面会活動を続けて既に12年、十条入管、品川入管、牛久入管と変わり、牛久にビルマ人がいなくなったのを機に、品川入管に戻ってきた。昨日も品川入管を訪問したが、先週入ったばかりの人も、4か月ぐらい過ぎた人もいる。誰が収容されているのか分からないので、面会の都度、新しい収容者の名前と部屋番号を聞きだす。もちろん初対面の人ばかりだが、幸い日本に長く滞在している人が多く、日本語での会話であまり不自由は感じない。彼らの最大の希望は当然のことながら早く外に出ることだが、我々の力ではどうすることもできない。1回目の収容者は大体4ヶ月前後、2回目の収容者は1ヶ月前後収用されている。取調べや、必要書類を提出した後の時間は、寝て、食べて、ごろごろしてるぐらいだ。その間の彼らの衣食住の経費はすべて我々の税金だ。空しさを感じる。 (了)

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